イベント/セミナー

Little You 2019 経験者インタビュー

早稲田大学/発展途上国における幸福について

山田 裕太郎

Little You 2019 経験者インタビュー/発展途上国における幸福について

■プロローグ

 今回は弊社Next Connectが主催で学生の夢を応援するイベント「Little You 2019」に出場した早稲田大学の山田 裕太郎さんです(現3回生)。2020年9月13日に第2回目の開催を控えるLittle Youイベント。夢を持った学生らに対して弊社から各10万円を支給し、実現に向けて自由に使って頂きました。記念すべき第1回目の出場者である山田さんに、貴重な経験談をお聞きしました。

■Little Youイベントとは、どのようなキッカケで出会ったのですか?

 Next Connect社のグループ企業であるSOLTILO社(サッカースクールを国内外で展開。弊社同様KSKグループ所属)が開催していた、発展途上国におけるサッカー事業に関するセミナーに参加した事が最初のキッカケでした。私自身、中学生の頃から発展途上国への国際支援やサッカーを用いたビジネスに大変興味があり、そのようなセミナーに参加していました。そこでSOLTILO社のスタッフから、Little You 2019の事を教えてもらいました。

■そういったセミナーには積極的に参加していたんですか?

 大学入学後はAIESECという国際団体に所属し、海外インターンシップ事業を運営していた関係もあり、国際支援に関連したセミナーやイベントにはよく参加していました。AIESECはカナダのモントリオールに本部を置き、世界126の国と地域に約7万人の会員を有する学生による国際的非営利組織で、学生団体としては世界最大規模。そこの早稲田大学支部の副代表を務めており、外部からの情報も多く取り入れたいと思っていました。

■ Little You 2019では、どのような夢や思いを発表したのですか?

 人々が感じる「幸福」についての発表を行ないました。私自身「人は何のために生きているのだろう」と自問自答を重ねた結果、幸せになる為に生きているのではと仮説立てたのですが、そこでひとつの矛盾がある事に気が付いたのです。先進国とされる日本の幸福度は世界ランキングでも50位を下回っている反面、いわゆる発展途上国とされる裕福と言い難い国であっても、幸福度が高い国がある事に違和感を覚えました。なぜ恵まれない環境の中であっても幸福度と感じるのか、発展途上国の方々は幸福についてどのような価値観を持っているのか等を、無性に知りたくなり、Little You 2019の企画を通じて支給された10万円をもとに、海外へ調査に行くことにしました。

■どちらに行かれたのでしょう?

 マレーシアやインドネシア近くマレー諸島に位置し、ブルネイという小さな国も入っている「ボルネオ島」という所に行ってきました。現地で幸福に関するアンケートもとりたいと思ったので、先述のAISECでの繋がりのあった場所を選択しました。実際に現地に行ってみると、日本との景色とは異なり、学校の設備も「本当にこれが学校なのか」と疑ってしまうような光景で、決して裕福な場所には感じなかったのが正直な感想です。
 ただ、期間としては1週間弱、現地の人たちと積極的にコミュニケーションを取るだけでも、こちらの心も穏やかになり、幸福であるという事を肌で感じる事ができました。実際に約200名に依頼したアンケート結果としても幸福度が86.9%という数値になり、私が事前に日本人を対象にとった73.9%を大きく上回る結果となりました。
一般的に幸福の因子としては「感謝・前向き・独立・成長」が関係するとされています。それらを叶える環境が、お金では買えない気候の温もりや、自然の多さ等が影響していると感じました。

■良い成果を得れた反面、期間中に苦悩した事などもありましたか?

 もちろんありました。イベントタイトルであるLittle You という言葉の通り、心の中に潜在するもうひとりとの自問自答の日々でしたね。一体、自分がどうゆう存在で、学生としての貴重な時間を何の為に時間を使いたいのか。その一気通貫性に気を付ける事にも苦悩しました。また、ほかのイベントと違い、10万円という大金を先に頂く分、簡単には逃げられないぞというプレッシャーも、気が引き締まる思いと同時にありました。
しかしながら、企画を通じてずっと寄り添ってくださった、メンターと呼ばれる社会人の方々の支えや助言もあったお蔭で、自らが取り組みたい思いに自信を持つことができました。当初、どちらかというと人見知りでプレゼン苦手な分野ではあった私ですが、本大会当日に約300人の前で行なった発表に関しても、それまで本気で自分と向き合った期間があったからこそ、自信をもって堂々と発表する事ができと振り返っています。

■プレゼンでは見事に賞にも輝いたのですね。

 イベントに協賛されていた企業が選定してくださった「スポンサー賞」を頂く事ができました。一生懸命準備した事が報われた瞬間でもありましたし、素直に嬉しかったですね。
さらには、イベントを通じて私の思いに共感してくださる方や、同じようなビジョンをもった学生や社会人との繋がりを創出できた点も、非常に大きなインパクトとなりました。実際にそのご縁のお蔭で、後々に別のイベントやコミュニティに招待をして頂いたという機会にも恵まれました。自分の夢や思いを、心の中に留めるのではなく、勇気をもって発信をする事により、実現に向けた好循環が起こりうる事を、Little You イベントを通じて体感する事ができました。

■最後にLittle You 2020への出場を検討している学生達にメッセージをお願いします。

 私の場合、Little You 2019に参加したからこそ見る事のできた景色や出会いがありましたし、間違いなく自分の為になったイベントだったと思います。出場を検討している学生には、ぜひ勇気を出して一歩踏み出して欲しいと思います。ただ、Little Youイベントに参加する事がゴールでなく、あくまで夢へのスタートラインだと捉えて欲しいです。企画を通じて、私も新たな野望や目的がどんどん湧いてくるようになり、今は世界有数の幸福地とされるフィンランドへの留学準備を進めています。皆さんも最初にもった夢から目を背けず、どんどんアップデートしてみてはいかがでしょうか?Little You 2020は必ず皆さんの力になるはずです。

《文:Next Connect 竹内 一平》2020年4月 執筆

■Little You 2020 学生エントリー情報

 弊社Next Connectが主催で、学生の夢を応援するイベント「Little You」。文中にもあるように、2019年に行われた第1回大会には山田さんも出場しました。Little You 2020と題した今回は、9月13日の本大会に向け、一般エントリーを受付中!

 夢の内容や大小に関わらず、プログラムに選出された学生には各10万円を提供します。
下記URLよりエントリー詳細をご確認ください。(4月20日 正午〆)

リンクURL:https://nextconnect.jp/event/detail?id=46