企業インタビュー

就職サポート実績 / プロスポーツチーム

ライジングゼファーフクオカ株式会社

就職サポート実績 / 平瀬 健

就職サポート実績 / プロスポーツチーム

プロローグ

 今回紹介するのは、プロバスケットボールBリーグに所属する「ライジングゼファーフクオカ」でフロントスタッフを務める平瀬 健さんです。2014年に大学を卒業後、東京のアパレル商社で勤務し、2018年秋にNext Connectサイトを通じて、現職への転職成功にされました。どのような経緯でスポーツ業界への転身を果たしたのか、いかなる思いで仕事に取組んでいるのか等をお聞きしました。

現在のキャリアに至るまでの平瀬さんについて教えてください。

 出身は滋賀県の高島市で、大学も京都の方だった為、学生時代はずっと関西人です。新卒で入社した会社が東京で、現在は福岡在住ですが、今も関西弁は抜けていません。スポーツは小学校からサッカーを始め、サークルではありますが大学までプレー。学生時代の就職活動では【1,興味のある世界】【2,海外と協働できる】【3,自分が間に介在する事で価値を生み出せる】といった3つの希望を軸として進めていた結果、アパレル関連の専門商社に新卒入社しました。結果的に4年半の期間、生産管理職としてアパレルブランドと、中国やモンゴル等の生産工場ら現地法人との間に介在する仕事に従事。原料管理から工場での生産管理、検品管理、輸入管理と様々な項目を同時に何十品も管理する仕事です。そういった管理を、文化の異なる海外の人達とコミュニケーションを取り合いながら進める事が日常茶飯事。私が直接現場で作業を行なうのではない為、ひとつの指示間違いが大きな損失を生みかねません。その為、いかにして現場のスタッフらに滞りなく動いてもらうかを考え、「平瀬の為だったら」と信頼をしていただけるように考えていましたね。難しい仕事でしたが、やり甲斐のある仕事でしたよ。

充実した1社目の日々だった中、どうして転職の意向に至ったのでしょうか?

 もともと、スポーツの世界には強い関心があり、特に興味があったのはプロ選手に関するマネジメントや移籍市場です。
これからの人生をこのままアパレル業界で過ごすかどうか悩んでいた際、スポーツ業界への転職を考えました。しかし、スポーツ業界にも色々な役割があり、その世界に飛込むにしても、どのような役割があるのかさえ分かっていない自分には、これまでの経験から提供できる価値が少ないと感じました。そこでまずは「スポーツビジネスのリアルを知るキッカケが欲しいな」と考えていました。そういった考えの中、大学時代の友人がプロサッカークラブ(※)で勤務していた繋がりを活かし、休暇を1週間利用して現地カンボジアに赴き、発展途上のクラブチームの内部や仕事内容を実際にそばで見て体感してきました。
まだ大きくない組織ではありましたが、スタッフひとりひとりがクラブを作っているという魅力と、そこから生まれる感動に触れ、以前まで内に秘めていたプロスポーツクラブで働いてみたいという思いが、急加速で増大した事で、転職の意向に至りました。

(※:Next ConnectとグループにあたるSOLTILO Angkor FC)

それで2018年の秋頃、当サイトへご登録されたのですね。

 汎用性のある大手就職サイトでは、なかなかプロスポーツ関連の求人募集は希少でしたが、Next Connectサイトではサッカーや野球をはじめ、様々なクラブチームでの求人情報もあり、ぜひ相談にのって欲しいと思い、登録をさせていただきました。担当者と面談を重ねる中で、自分の希望や活かせる強みを抽出してもらい、それらに合致するオファーだったのが現職のライジングゼファーフクオカの求人募集。正直いうと、長年サッカーをしてきた自分にとって、バスケットボールは全く無縁なスポーツでした。しかしながら、最初にオファーを貰ってから色々とリサーチを進めれば進めるほど、非常に興味深い情報がたくさんあり、カンボジアに行った時と同じワクワク感があった事を、今でも鮮明に覚えています。自分が提供できる価値に不安があったものの、まずは挑戦すべきだという気持ちで採用選考を希望しました。

どのような部分が魅力に感じたのでしょうか?

 もともと知見のあったサッカーJリーグとは異なり、無知だったバスケットボールBリーグではありましたが、根本となる「プロスポーツクラブ運営」という点では、仕組みは同じだと感じた点。そしてBリーグ自体が2015年の発足から未だ間もない時期で、チームとしてもまだまだ創設期だった事もあり、どこかベンチャーっぽい雰囲気で自分の頑張り次第でクラブに対して貢献できると感じた点。また、前職時に尊敬できる素晴らしい上司の方々に恵まれていたため、誰と一緒に働くのかという点は拘っていました。当時のクラブ代表者がスポーツビジネスに精通している人物だった点と入社前に実際にお会いしてみてぜひ一緒に働きたいと感じた点が私にとって大きな魅力でした。

見事に入社を果たして以降、現在に至るまではどのような2年間でしたか?

 人生の中でも特に濃い、激動の2年間でしたね。クラブとしてはBリーグ最上位カテゴリーにあたるB1からB2への降格だけでなく、チーム存続の危機すらもありました。私の主な仕事内容としては、クラブを応援してくださるスポンサー企業様向けの営業職に従事しているのですが、営業未経験として入社し、また福岡という土地柄も含め、完全にゼロからのスタート。それでも今もこうして頑張れているキッカケのひとつとして、入社後すぐのアメリカ出張が印象に残っています。

バスケットボール界ではアメリカが世界最高峰ですもんね。

 そうですね。入社わずか3カ月後の2019年2月に、アメリカのプロバスケットボール(NBA)の見学研修のようなツアーがBリーグ主催であり、自費参加と言われていたものの、社内公募だったので思い切って立候補しました。当然、他のチームからも数名ずつスタッフが参加しているものだと思っていたら、現地で集まったのは主要クラブの社長様ばかりで、、、。(笑)
後日談として、これはBリーグが次のステップに進むために実施された、本来はクラブの代表者のみが招かれるツアーだったのです。しかし当時の弊社社長の計らいで、うちは一般社員含めた公募制だった事が判明しました。錚々たる面々の中で、終始緊張しっぱなしの5日間のツアーでしたが、入社間もない段階で世界最高のバスケットボール興行を、日本バスケットボール界最高峰の方々と一緒に肌で感じる事ができた経験は、後々の業務意識としても大きかったと振返っています。

現在スポンサー営業職に従事する中で、特に意識している事は何ですか?

 前職の経験から、まず第一に人としての信頼を得る事を意識しています。ごく当たり前の事ですが、特に気を付けているのは「嘘をつかない」「約束は守る」「挨拶をする」この3点です。いくら良い商材があったとしても営業担当が信頼されていない限り、話を聞いてもらえないと思うので、何よりも先に相手へ誠実に務める事を大切にしています。
当クラブは現在約100社の企業様からの協賛により活動をしており、私は約40社の企業様を担当させていただいています。もちろん、新たな企業開拓も重要ですが、既存のスポンサー企業様とのコミュニケーションは最重要です。
例えチームの試合結果や来場者数の状況が芳しくない時期があったとしても、いつも一緒に闘ってくださっているスポンサー様へは逃げずに事実をお伝えします。もちろん嘘をつくことは厳禁ですが、苦しいクラブの状況があったとしてもコートで奮闘する選手やコート外の活動でのクラブの魅力を伝え、勝利した時に一緒に感動できる関係を築けるように努めています。闘っているのはコート上の選手だけでなく、我々スタッフはもちろんですが、なによりもスポンサー企業様やファンの皆様も一緒に闘っていただいている事を強く意識してこの2年間取り組んでいます。
自分自身がクラブ、会社の代表としてスポンサー企業様と向き合う事を常に意識し、私個人を信頼していただき、ひいてはライジングゼファーフクオカを応援して頂けるように尽力しています。

最後に、現職へのキャリアチェンジは、今振り返るといかがでしたか?

 転職活動当時は、衝動的な展開で進めた部分も少しありましたが、今となってはこの選択は間違っていなかったと自負しています。今ではバスケットボールの大ファンにもなり、アウェーゲームや好カードを全国津々浦々まで観に行ったり、何よりビジネス面でバスケットボールがもつポテンシャルに面白さを感じています。
またBリーグ界のみならず、他競技のクラブ関係者方との繋がりにも恵まれました。たくさんの教えをいただく中で、もっとこのクラブを良くできる可能性を感じていますので積極的にコミュニケーションを取り行動したいと思います。
現在、福岡を拠点としているプロスポーツでは、福岡ソフトバンクホークスさんが日本一、アビスパ福岡さんがJ1へ昇格となる等、大きな刺激となっています。チーム規模等、我々はまだ足元にも及びませんが、2025シーズンでのBリーグ優勝を目標に、クラブ一丸となって戦いますので、応援のほど宜しくお願い致します!

《文:Next Connect 竹内 一平》2021年1月 執筆

ライジングゼファーフクオカ株式会社
公式サイト⇒ https://r-zephyr.com/